遺言書は「書いたから安心」ではなかった

心穏やかに、家族の笑顔を守るお手伝い
暮らしのトータルサポートKOKUYA
心穏やかな暮らしのアドバイザー

伊東眞理子です

生前整理・在宅介護・愛犬の介護など
私自身の経験をもとに
暮らしを整えるヒントをお伝えしています。

遺言書は「書いたから安心」ではなかった

前回は、
もし自分で大切なことを決めることが難しくなったとき、
「誰に託したいのか」を考え、
私たち夫婦が任意後見について
準備を始めようと思ったことを書きました。

そして「誰に託すか」を考えていたら、
もう一つ気になったことがあります。

それが、遺言書です。

私たち夫婦は、
それぞれ自筆証書遺言を書いています。

ですから今までは、

「遺言書は書いてあるから大丈夫」

どこかで、そう思っていました。

でも今回、
これからの暮らしについて一つずつ考えていく中で、

本当にそれで大丈夫なのだろうか?

と思うようになりました。

父が残してくれた遺言書

私が遺言書の大切さを強く感じるようになったのは、
父を突然亡くしたときの経験からです。

父の死後、机まわりを片づけていたとき、
思いがけず自筆の遺言書が見つかりました。

父が株取引をしていたことや土地のことなど、
家族が詳しく分かっていなかったことも書かれていて、
その後の手続きを進めるうえで
本当に助けられました。

そのときのことは、
以前ブログにも書いています。

「うちは大丈夫」と思っている方へ…
▶~遺言書の大切さ~ はこちら

父の経験があったからこそ、
私自身も遺言書を書いてきました。

でも、父の遺言書から年月が流れたように、
私たちの暮らしも変わっていきます。

一度書いたら終わりではない

年齢を重ね、
夫婦の暮らしも少しずつ変わってきました。

夫のこと。
家のこと。
これからの介護のこと。

そして、
私たち夫婦のことを気にかけてくれている甥の存在。

以前、遺言書を書いたときと今とでは、
これから誰に何を伝え、
何を託したいのかという気持ちにも
変化があります。

そう考えると、

遺言書は、一度書いたら終わりではない。

今の自分の希望に合っているのか、
時々見直すことも必要なのだと気づきました。

内容だけではありません。

遺言書があることを、
必要な人が知っているのか。

どこに保管してあるのか。

いざというとき、
見つけてもらえるようになっているのか。

書くことと同じくらい、
「必要な人につながるようにしておくこと」も
大切なのだと思います。

私たち夫婦も、
今ある遺言書をもう一度見直し、
甥にも必要なことを伝えておこうと思っています。

遺言書は、これからを安心して生きるために

以前の私は、

遺言書は「残される人への思いやり」

だと書きました。

その気持ちは今も変わりません。

でも今は、
もう一つ加えたいと思います。

遺言書は、
残される人のためだけではなく、

自分自身がこれからを安心して生きるためのものでもある。

誰に託すのかを考える。

何を残すのかを考える。

そして、
自分はこれからどう暮らしたいのかを考える。

遺言書を見直すことは、
自分のこれからを見つめ直すことでもあるのかもしれません。

「書いてあるから大丈夫」ではなく、

「今の私の想いが、きちんと残せているだろうか」

そんな目で、
もう一度私たち夫婦の遺言書を
見直してみようと思っています。

次回は
「誰に託すか」も生前整理を
お話しさせていただきます。

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