心穏やかに、家族の笑顔を守るお手伝い
暮らしのトータルサポートKOKUYA
心穏やかな暮らしのアドバイザー
伊東眞理子です
生前整理・在宅介護・愛犬の介護など
私自身の経験をもとに
暮らしを整えるヒントをお伝えしています。
そばにいることも、大切な介護
夫は時々、ふっと意識が遠のくことがあります。
ほんの3〜5秒ほどの短い時間。
周りの人には気づかれないほどですが、そばにいる私には、その小さな変化が分かります。
実は、本人にはその自覚がありません。
以前、トイレでその症状が起こり、後ろに倒れてしまったことがありました。
それ以来、なるべく夫の様子に気を配るようにしています。
特に階段の上り下り。
「もし途中で意識が遠のいたら……」
そんな不安から、私は下で見守るようになりました。
何事もなく上ったり下りたりしてくれると、心の中でホッとします。
初めての脳波検査
主治医の先生も、夫の症状を気にかけてくださり、てんかん発作の可能性も考えられたようです。
そこで先日、脳波検査を受けることになりました。
私にとっても初めて見る検査です。
どんなことをするのだろうと、少し興味もありました。
ところが、頭にいくつもの検査器具をつけた夫の姿を見た時、
なんとも言えない切なさを感じました。
本人はあまり気にしていない様子でしたが、
私はその姿を見ながら、いろいろなことを考えてしまいました。
検査の結果、脳波には異常が見られませんでした。
まずは、ひと安心。
けれど、意識が遠のく原因が分かったわけではありません。
これからできることを考える
夫は、これまでの検査でも脳の萎縮は見られないと言われています。
それでも、記憶力の低下は確実に感じています。
検査の数値にも変化が見られるため、
主治医の先生は今後の治療について、新しい提案をしてくださいました。
その説明を聞きながら、私もつい冗談を。
「先生、夫より私の方がその治療を受けたいくらいです」
すると先生は即座に、
「だめ!」
思わず笑ってしまいました。
そんなやり取りもありましたが、まだ治療を始めたわけではありません。
いつから始めるのかも、これから先生と相談することになります。
夫にも話してみると、
「わかった。やってみよう」
と、穏やかな返事が返ってきました。
私自身、母の介護を経験する中で、小さな変化に早めに気づき、
向き合うことの大切さを感じてきました。
だからこそ、焦って結論を出すのではなく、夫の気持ちを大切にしながら、
先生と相談していこうと思っています。
夫が毎日口にする言葉
夫は、自分の健康をとても気にしています。
「歯も丈夫で虫歯もないし、入れ歯もしていない」
「夜もよく眠れるし、大きな病気もない。有り難いね」
そんな言葉を、毎日のように口にします。
何度も聞いている言葉ですが、私はそのたびに、
「そうだね。有り難いことだね」
と返しています。
夫は今、自分の父親が亡くなった年齢になりました。
もしかしたら、心のどこかで年齢を重ねることへの不安を感じているのかもしれません。
元気でいたい。
これからも、今までと同じように暮らしていきたい。
そんな思いが、毎日の言葉に表れているようにも感じます。
いつも優しい妻ではありません(笑)
こんなふうに書いていると、私がいつも夫に優しく接しているように思われるかもしれません。
でも、実際はそんなことばかりではありません。
時にはつい強い口調になってしまうこともあります。
夫から、
「もっと優しくしてくれ」
なんて言われることも(笑)
長年一緒に暮らしていれば、腹の立つこともあれば、言い合いになることだってあります。
それでも、やっぱり気になるのは夫のこと。
元気でいてほしい。
安心して毎日を過ごしてほしい。
そんな気持ちは変わりません。
きれいごとだけではないのが、夫婦の暮らしなのかもしれませんね。
そばにいるだけでも、大切な介護
母の在宅介護をしていた頃は、少しでも快適に過ごしてもらいたいと、
いろいろな工夫を重ねていました。
部屋を整えること。
転ばないように気を配ること。
必要な支援をお願いすること。
どれも大切なことでした。
そして今、夫との暮らしの中で、改めて感じていることがあります。
それは、
何かをしてあげることだけが、介護ではない。
ということ。
不安な時に、そばにいる。
同じ話を何度聞いても、できるだけ穏やかに耳を傾ける。
一緒に考え、一緒に決める。
時には言い合いをしながらも、また笑い合える。
そんな何気ない毎日が、夫にとっても私にとっても、
安心につながっているのかもしれません。
もちろん、私にも自分の時間は必要です。
いつも夫のことばかり考えていたら、私自身が疲れてしまいます。
お互いが無理をせず、穏やかに暮らしていくことも大切にしたいと思っています。
脳波検査を受ける夫の姿を見ながら、少し切なくなった私。
でも、その姿を通して、改めて気づかされました。
介護で大切なのは、相手の気持ちに寄り添い、その人らしい暮らしを一緒に守っていくこと
これからも、心配しすぎず、先回りしすぎず。
時には「もっと優しくしてくれ」と言われながらも、
夫の気持ちを大切にしていきたいと思います。
そして、私自身も笑顔でいられるように。
それが、今の私たち夫婦の「夫と歩む日々」です。

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介護が始まる前の備えや、家族が安心して暮らせる部屋づくりなど、
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