心穏やかに、家族の笑顔を守るお手伝い
暮らしのトータルサポートKOKUYA
心穏やかな暮らしのアドバイザー
伊東眞理子です
生前整理・在宅介護・愛犬の介護など
私自身の経験をもとに
暮らしを整えるヒントをお伝えしています。
元気な今だから考えたい「任意後見」
前回、テレビで見た「空き家問題」をきっかけに、
私たち夫婦のこれからについて改めて考え始めたことを書きました。
私たち夫婦には子どもがおりません。
今はまだ、自分たちで考え、話し合い、
いろいろなことを決めることができます。
でも、これから先は分かりません。
どちらかが先に逝き、一人になったら。
病気や認知症などで、
自分のことを自分で決めることが難しくなってしまったら。
そんなとき、
「誰にお願いしたいのか」
を、元気な今のうちに考えておく必要があると
思うようになりました。
「任意後見」という制度
成年後見制度については、
仕事柄、私も以前から知っていました。
けれど、
「わが家だったらどうする?」
と考えてみると、
知識として知っているだけでは足りないことに気づきました。
任意後見とは、
まだ自分で十分に判断できるうちに、
「もし将来、自分で判断することが難しくなったら、この人にお願いしたい」
という人を自分で決めて、あらかじめ契約しておく制度です。
財産の管理や、介護・福祉サービスなどに関する契約といったことについて、
自分が希望する支援の内容を決めておくことができます。
私がこの制度を改めて考えたとき、真っ先に浮かんだのが甥でした。
「大丈夫。いいよ」
兄夫婦も私たちとそれほど年齢が変わりません。
これから先のことを考えれば、
兄たちにすべてをお願いするのは難しいだろうと思っています。
そんな中、先日帰省した甥と話をしていて、
甥も私たち夫婦のこれからを
気にかけてくれていることが分かりました。
そこで私は、
「もしものときには、あなたにお願いしたいと思っているの」
と伝えてみました。
すると甥は、
「大丈夫。いいよ」
と、快く答えてくれました。
その一言に、本当にホッとしました。
子どものいない私たち夫婦にとって、
「自分たちのことを気にかけてくれる人がいる」
というだけでも、こんなに安心できるものなのだと思いました。
でも同時に、
「お願いしたから、これで安心」ではない。
とも思いました。
誰に託すかだけではなく、何を託すのか
任意後見は、
口約束だけで成立するものではありません。
元気で判断できるうちに、
誰に、どんなことをお願いするのかを話し合い、
公正証書で任意後見契約を結んでおく必要があります。
そして将来、本人の判断能力が低下したときには、
家庭裁判所が「任意後見監督人」を選任して、
そこから任意後見が実際に始まります。
私も今回改めて調べてみて、
「甥にお願いしたい」
という気持ちだけではなく、
「私は甥に何をお願いしたいのだろう」
というところまで考えなくてはいけないのだと気づきました。
お金や家の管理はどうするのか。
介護が必要になったときはどうしたいのか。
施設に入ることになったら。
夫婦のどちらかが残ったら。
そして最後に一人になったら……。
考えていくと、決めておきたいことはたくさんあります。
でも、不思議と怖いとは思いません。
むしろ一つずつ考えておくことが、
これからの安心につながるように感じています。
元気な今だから話せること
「まだ大丈夫」
私自身、どこかでそう思っていました。
けれど任意後見は、
判断することが難しくなってから
「この人にお願いしたい」と準備するものではありません。
自分で考え、自分の希望を伝えられる今だからこそ、できる準備。
そう考えると、これも生前整理と同じなのではないでしょうか。
物を片づけるだけではなく、
誰に託したいのか。
何を託したいのか。
自分はこれからどう暮らしたいのか。
そんなことを考え、大切な人と話しておく。
私たち夫婦も、
甥の「大丈夫。いいよ」という言葉に甘えるだけではなく、
これからきちんと話し合い、
必要な準備を一つずつ進めていこうと思っています。
「もしものため」の準備は、
「今を安心して暮らすため」の準備でもある。
今回、任意後見について考え始めて、
そんなことに気づきました。

次回は
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お話しさせていただきます。
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