「お別れの準備」〜静かに寄り添った最期の日々〜

福島県石川町の笑顔で心豊かな人生のお手伝い

介護、生前整理、整理収納ナビゲーター

住まいのトータルサポートKOKUYA代表

介護インストラクター&生前整理診断士伊東眞理子です

「お別れの準備」〜静かに寄り添った最期の日々〜

リーチが15歳になったころから、少しずつ身体の変化が見え始めました。

今までと同じように食べていたのに、体重が落ちはじめ、痩せていく姿に胸が痛みました。

食べたものをもどしてしまうことも増え、点滴に通うことも多くなりました。

病院のお世話になることが月に数回から、週に数回へと変わっていきました。

足の裏にはタコができ、だんだんとひどくなっていきました。

それでも、自分の力で動こうとする姿は変わらず、後ろ足をズリズリと引きずりながら、一生懸命前に進もうとするリーチの姿に、どれだけ励まされたかわかりません。

以前よりも寝ている時間が長くなり、入院することもありました。

「もうそろそろ覚悟しておいたほうがいいかもしれません」

獣医さんからそう言われても、私はリーチが“今日もちゃんと目を開けてくれた”ことに感謝していました。

介護は、日常がゆっくりと終わりに向かっていることを感じる時間でもあります。

寂しさと、穏やかさが入り混じったような…そんな時間でした。

リーチは、私のそばにいつもいてくれました。

その姿が弱くなっても、変わらず私の心を強く支えてくれていました。

少しずつ、“その日”が近づいていることを感じながらも、

「ありがとう」「大丈夫だよ」そう声をかけながら、ただ静かに寄り添うことだけを心がけていました。

少しずつ心の準備を整えられる時間になりました。

最後までお読みいただきありがとうございました

関連記事

PAGE TOP