笑顔で心豊かな人生を整える
介護・生前整理・整理収納・防災のライフナビゲーター
福島県石川町 くらしのトータルサポートKOKUYA代表
伊東眞理子です

褥瘡とは?
褥瘡とは、いわゆる「床ずれ」のことです。
長い時間同じ姿勢で寝ていたり、座っていると、皮膚と骨の間の血流が悪くなり、皮膚やその下の組織が傷んでしまうことで発生します。
なぜ褥瘡ができるの?
褥瘡ができる一番の原因は「血流の滞り」です。
体の一部に圧力がかかり続けることで血液が流れにくくなり、皮膚が酸素や栄養を受け取れなくなります。
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長時間同じ姿勢で寝ている
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痩せて骨が出ている
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汗や排泄で皮膚が湿ったままになっている
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栄養状態が悪い
これらが重なると、褥瘡ができやすくなります。
寝返りが出来ない・浮腫みがある・低栄養・皮膚が弱くなっている・痩せている等の方がかかりやすいのですが、糖尿病や心筋梗塞・脳卒中・骨髄損傷などの病気にかかっている方もなりやすいです
どこにできやすい?
特に骨が出っ張っている部分は要注意です。
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仙骨(おしりの中央)
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かかと
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肘
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肩甲骨
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耳の後ろ
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後頭部
母も背中の骨が出ていたため、どうしても背中に褥瘡ができやすく、苦しみました。
実体験から学んだこと
我が家ではベッドマットを体位分散マットレス(エアーマット)に替えたり、微妙な高さ調整をしてもらったりしましたが、やはり一番大事なのは「こまめに体位を変えること」でした。
訪問看護師さんやヘルパーさんたちは、毎回薬を丁寧に塗ってくださり、清潔に保つことをとても大切にしてくださいました。
体位分散マットレス(エアーマット)は、カサカサという音とフワフワ過ぎて(オムツ交換がやりずらかった)、介護がしずらかったため前のマットに戻しました。クッションとバスタオルで対応してました
褥瘡予防のポイント
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2時間おきの体位変換:横向き・仰向けを交互に
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皮膚の観察:赤みが出ていないか毎日チェック
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清潔を保つ:汗や排泄物で皮膚が湿らないように
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栄養をとる:たんぱく質や水分をしっかり補給
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適切な寝具を使う:マットレスやクッションで体圧分散
ウチの場合は
まめに体位交換をしてあげるのと、シーツのしわをのばしたり(凹凸があるとなりやすい)と、やはり人間の手での介助が一番合ってました
車椅子に座っている場合は、
股関節・膝関節・足の関節が90度に曲がっていてお尻全体に圧がかかる座り方をして、15分に1回程度はお尻を浮かせるようにすると良いです
褥瘡部へのマッサージは禁物です
しっかり栄養を取り、身体を清潔にしておくことが予防に繋がります
まとめ
褥瘡は一度できてしまうと治るまでに時間がかかり、介護する側もされる側も負担が大きくなります。
日頃から皮膚の状態を気にかけ、体位変換や清潔保持を習慣にしていくことが何よりの予防になります。
母の介護の中で、褥瘡のケアは本当に大変でしたが、訪看さんたちの支えがあったおかげで少しずつ改善していくのを見届けることができました。
褥瘡は早めの気づきと予防がいちばん大切です。

介護について詳しく知りたい方
母を5年、愛犬を12年介護し、今夫の介護が始まりました。
介護は辛い・暗いのイメージを、笑顔で明るく自分らしい介護に変えていく家族の介護方法をお伝えしております。
介護でも母の介護と夫の介護では全然違うと感じてます。
実体験話もお話します。
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