福島県石川町の笑顔で心豊かな人生のお手伝い
介護、生前整理、整理収納、防災ライフナビゲーター
住まいのトータルサポートKOKUYA代表
介護インストラクター&生前整理診断士
伊東眞理子です
認知症予備軍の夫との日々の暮らし
「それは少しずつやってきた」
夫の物忘れが気になり始めたのは、昨年のことでした。
「お酒のせいかな?」
「年のせいかもしれないね…」
最初はそんなふうに軽く受け止めていた私ですが、
同じ質問を何度も繰り返すようになり、
少しずつ不安が大きくなっていきました。
そこで思い切って、病院を受診することにしました。
最初に訪ねた病院では、
「アルツハイマー型認知症」の検査を詳しく受けました。
結果としては
「脳の萎縮は年相応ですし、検査から見てもアルツハイマーではありません」とのこと。
ホッとはしましたが、でも、私はどうしても納得できず、
今度は「物忘れ外来」を受診することにしました。
夫も、自分自身で何かを感じていたのかもしれません。
文句ひとつ言わず、静かに受診してくれました。
検査の結果、先生からこう説明されました。
「海馬のまわりに、真綿のような影がいくつか見られます。
これは“大脳白質病変”といって、記憶力の低下につながることがあります」
白質病変とは、
脳の毛細血管に血液がうまく流れず、白質に小さな病変ができてしまうもの。
加齢や生活習慣病が原因で、進行すれば認知機能が低下する――
いわゆる“認知症の予備軍”という状態です。
「やっと病名がわかった」
これだけでかなり心が落ち着きました。
そして「これから一緒に立ち向かわなくては」という気持ちにもなりました。
「認知症」と聞くと、
「もう人生が終わったみたい…」
そんなふうに感じてしまう方も、いるかもしれません。
でも私は、認知症は“特別な病気”ではなく
年齢を重ねる中で誰にでも起こりうる“変化”のひとつだと感じています。
忘れっぽくなる。
やる気が出にくくなる。
今まで普通にできていたことが、少しずつ難しくなってくる。
それは、本人にとっても
家族にとっても、不安なことです。
けれど、早めに気づくこと、
そして正しく知ることが、安心への第一歩になると思うのです。
これからこのブログでは、
記憶力がゆっくりと低下していく夫との暮らしを、
日記のようなかたちで綴っていこうと思っています。
気づいた日のこと、病院での出来事、
そして日々の小さな工夫。
戸惑いや悩みも交えながら、
少しずつ書いていきます。
「同じように感じている誰かの、
心が少しでも軽くなりますように」
そんな思いを込めて、続けていけたらと思っています。
どうぞ、あたたかく見守っていただけたらうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました