母との介護日記~100歳の誕生日、そして~

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住まいのトータルサポートKOKUYA代表

介護インストラクター&生前整理診断士伊東眞理子です

母との介護日記~100歳の誕生日、そして~

亡くなる半年前に、先生に「来年の桜は見られないかもしれません」と言われました。

それでも母は、100歳の誕生日を迎えました。

家族が集まってささやかにお祝い。
紅白饅頭も準備し、母も少し口にしてくれました。
大好きなお寿司も食べることはできなくなってたけれど、母の嬉しそうな顔は忘れられません。

亡くなる5日前。
母がベッドで誰かと楽しそうに話しているんです。手を動かして、本当に誰かがそこにいるかのように。
そして聞いていると話し相手は変わっていくんです。

「大ちゃん、おかえりなさい。おやつあるわよ」
まるで、小学生の頃の一番下の孫と話しているようでした。

声も大きかったため「お母さん、夜なので少し声小さくして~」と言ったら
「今、娘に声が大きいと言われてしまいました。そんなこと言われてもねぇ~」って相手の方に言ってるんです。

ビックリするやらちょっと怖かったです。

先生に話したら「お別れの準備ですよ。そっと見守ってあげて」と、教えて頂きました。

その3日後、母は静かに旅立ちました。
私たち家族で「ありがとう」と言葉をかけながら、お別れをしました。

最後までお読みいただきありがとうございました

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