「ボケ日和」から学ぶ 認知症の四季

福島県石川町の笑顔で心豊かな人生のお手伝い

介護、生前整理、整理収納、防災ライフナビゲーター

住まいのトータルサポートKOKUYA代表

介護インストラクター&生前整理診断士&防災共育管理士

伊東眞理子です

「ボケ日和」から学ぶ 認知症の四季

今日は夫が介護認定要介護1になったため、初めてケアマネージャーさんに来て頂き、これからのことをお話し頂きました。

夫は❝軽度認知障害(MCI)❞の状態の為、腰よりも認知症の方で要介護1になったのでしょうが、ケアマネさんとの問診は完璧に受け答えが出来ていて、私もビックリするやら嬉しかったです。

これが続けるよう頑張って行かないとと気を引き締めました。

ケアマネさんのお人柄がよくてホッとしました。

認知症の進行を「春・夏・秋・冬」にたとえて

長谷川先生の認知症の進み具合を春夏秋冬で表した本をご紹介します

認知症専門医・長谷川嘉哉先生の本『ボケ日和』を読みました。

認知症の進行を「春・夏・秋・冬」にたとえて紹介しており、
とても分かりやすく、介護をしている私の心にもすっと入ってきました。

それぞれの季節ごとに、家族の関わり方や工夫のヒントが見つかります。

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― 予備軍の季節

ほんの小さな変化から始まります。

「同じ話を何度もするようになった」
「買い物で必要ないものを買ってきた」
そんな違和感が、日常の中でふっと顔を出す時期です。

この段階で気づき、早めに受診や生活改善を始めることが大切です。

<春のチェックリスト>

✅同じ話や質問を繰り返す

✅家事や手順を忘れることが増えた

✅財布や鍵をよく探している

✅趣味や外出が減ってきた

家族の工夫

  • 責めない・否定しない

  • 予定や約束はカレンダーやメモに書いて見える場所へ

  • 会話はゆっくり、短く、わかりやすく

  • 気になる変化はメモに残しておく(受診時に役立ちます)

― 初期の季節

日常生活に小さな支障が出始める時期です。
薬を飲み忘れたり、買い物のミスが増えたり、料理が変わったり…。

この時期は「環境の工夫」がポイントになります。

<夏のチェックリスト>

✅薬の飲み忘れや重複がある

✅買い物で同じ物を何度も購入する

✅火やガスの消し忘れが心配になる

✅家の中で物が見つからないことが増える

家族の工夫

  • 薬は曜日ごとに分けてケースへ

  • 冷蔵庫や食器棚を整理して、必要な物がすぐ見えるように

  • 買い物は一緒に行くかネット注文に切り替える

  • 家の中をシンプルにして「探す」時間と不安を減らす

― 中期の季節

症状が複雑になり、家族の負担が増える時期です。
妄想、徘徊、昼夜逆転、感情の起伏の激しさ…。

この時期は、家族だけで抱え込まない勇気が必要です。

<秋のチェックリスト>

✅妄想や被害的な発言が増える

✅夜中に起きて動き回る(昼夜逆転)

✅怒りっぽくなる、または無気力になる

✅トイレの失敗や着替えの困難が始まる

家族の工夫

  • デイサービスやショートステイを積極的に利用

  • 夜間の安全確保(センサーライト、転倒防止マット)

  • 気持ちを受け止める姿勢を持ち、反論より共感を

  • 家族以外の人との交流の機会を確保する

― 末期の季節

身体介助が中心となる時期です。
食事、排泄、着替え、入浴など、生活のほぼ全てに支援が必要になります。
そして、看取りを意識する時期でもあります。

しかし、冬は「別れ」だけでなく「最後の時間を大切にする季節」でもあります。

<冬のチェックリスト>

✅食事や水分の摂取が難しくなる

✅寝たきりに近い状態になる

✅言葉での意思疎通が困難になる

✅医療や看護のサポートが不可欠になる

家族の工夫

  • 「ありがとう」「大好きだよ」などの声かけを欠かさない

  • スキンシップ(手を握る、撫でる)で安心感を伝える

  • 医療・介護スタッフと密に連絡を取り合う

  • 家族も休息を取り、心と体のエネルギーを保つ

おわりに

「春・夏・秋・冬」というたとえは、
症状の変化を理解しやすくするだけでなく、
介護する家族の心の整理にも役立ちます

介護は一人で抱え込むものではありません
四季の移ろいのように、介護にも休みや支えが必要です

今、あなたがどの季節にいても――
自分を責めず、周りの手を借りながら、
大切な人との時間を紡いでいってください

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介護を一人で悩まないでください。
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最後までお読みいただきありがとうございました

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