「最期の日」〜静かに、やさしく、旅立った日〜

福島県石川町の笑顔で心豊かな人生のお手伝い

介護、生前整理、整理収納ナビゲーター

住まいのトータルサポートKOKUYA代表

介護インストラクター&生前整理診断士伊東眞理子です

「最期の日」〜静かに、やさしく、旅立った日〜

亡くなる1週間ほど前から、リーチの様子に少しずつ変化が現れはじめました。

夜になると、あちこちを歩き回るようになり、壁や家具にぶつかりながらも、部屋の中を徘徊していました。

きっと不安だったのでしょう~

寝かせても耳を立て、目を開け、弱い声で鳴いて、また起き上がって…

そんなリーチを守るために、部屋の中をクッションで囲い、安全な空間を作りました。

ご飯も水も、もうほとんど受け付けなくなっていました。

骨ばった身体をそっと抱きかかえると、その軽さに涙があふれそうになりました。

亡くなる前日、リーチを抱いて、最期のお花見に行きました。

風に舞う桜の花びらと、私の腕の中のリーチ。

「この子と一緒にいられる春は、もう最後かもしれない」

そう思いながら、しっかりとその時間を胸に刻みました。

そして最期の日。

私はリーチにこう声をかけました。

「リーチ、今までありがとうね」

「お風呂に行ってくるから、待っててね」

そして帰ってきたときには、リーチはもう静かに旅立っていました。

鳴くこともなく、苦しむこともなく、とても穏やかな表情でした。

あらかじめ用意しておいた小さな棺にリーチを安置しました。

その晩は一晩中、そばに寄り添って過ごしました。

翌日、小さなお葬式をペット斎場で行い、荼毘に付しました。

骨壺に納まったリーチは、私たち家族と将来一緒に入る樹木葬の場所へ。

リーチの命は、静かに、やさしく、私の腕の中から旅立っていきました。

16歳5か月!障害を持っても長生きをしてくれたと感謝しかありません♡

悲しさよりも、感謝と愛しさでいっぱいだった、そんな最期でした。

最後までお読みいただきありがとうございました

関連記事

PAGE TOP