夫が趣味を手放していった日々

福島県石川町の笑顔で心豊かな人生のお手伝い

介護、生前整理、整理収納、防災ライフナビゲーター

住まいのトータルサポートKOKUYA代表

介護インストラクター&生前整理診断士&防災共育管理士

伊東眞理子です

夫が趣味を手放していった日々

〜気力の低下と記憶力の関係〜

夫は、定年後の生活を豊かにするために、たくさんの趣味を持っていました。

釣り、自転車、麻雀、囲碁、そして木工――。

仕事を引退したあとは、のんびりと趣味を楽しみながら

静かな老後を過ごすつもりだったのでしょう。

ところが、66歳のときに軽い心筋梗塞を起こし、

それをきっかけに、突然仕事を辞めてしまいました。

もともと心臓病だった父親の姿と重なったのか、

その出来事は、思った以上に夫の心に大きなショックを与えたようでした。

それからというもの、

趣味のひとつひとつを手放していきました。

「魚が可哀そうだから」と言って、
愛用していた釣り竿やリールをすべて処分。

一時期は船で海釣りもしていたのに…

「自転車は危ないから」と、
大切にしていた3台の自転車も手放しました。

毎日サイクリングロードを何周も周っていたのに…

✅仲間との時間だった麻雀や囲碁も、
だんだんと誘いを断るようになりました。
「さんざん人と関わる仕事をしてきたからもういい」…と。

パソコンでも一日中やっていたのに…


✅唯一残っていたのが、
木工
静かに集中できる作業で、本人もとても好きだったはずなのですが――

だんだんと材料ばかりが増えて、
「暑いから」「寒いから」と理由をつけては、 作業部屋に入らない日が増えていきました。

細かい作業を面倒に感じるようになり、
気力そのものが失われていくような、 そんな感じに思われました。

腕も落ちてきているなぁ~とも思ってます。

(夫が作成したテーブルです)

まわりの人たちからは
「もっと動かないとダメだよ」と言われるのですが、

気力がわかないから動けないのが現実

記憶力の低下と気力の低下は、
おそらく深くつながっている――と、思います。

今、私が介護をしながら 日々、実感していることのひとつです。

まとめ

夫のように、突然の体調の変化をきっかけに

心の変化がじわじわと訪れることがあります。

身体が元気でも、

「やる気が出ない」「人に会いたくない」「趣味が楽しくない」

そんなサインが出てきたら、

心のケアと環境のサポートが必要な時期かもしれません。

介護は、身体のサポートだけではなく、

その人の「生きがい」や「楽しみ」を

そっと支えることでもあるのだと、 今、強く感じています。

ほんの少しの声かけや、 やさしい見守りから、

気力の灯を絶やさないように。

同じようにご家族を支えている方に、

小さな気づきとして届けばうれしいです。

日々の介護を通して見えてきた「心の変化」について

これからも綴っていきたいと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございました

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