笑顔で心豊かな人生を整える
介護・生前整理・整理収納・防災のライフナビゲーター
福島県石川町 くらしのトータルサポートKOKUYA代表
伊東眞理子です
やさしく学ぶ認知症のはなし
BPSDの要因を知ろう
〜本人の声にそっと耳を傾けてみませんか〜
BPSDの要因を知ろう
〜本人の声に、そっと耳を傾けてみませんか〜
認知症の方の
「不穏」「幻覚」「妄想」「暴言」「徘徊」などの行動に、
戸惑いや不安を感じたことはありませんか。
これらは、BPSD(行動・心理症状)と呼ばれています。

BPSDとは、
認知症の中核症状
(記憶障害・判断力の低下・失見当識など)に
さまざまな要因が重なって現れる症状のことです。
代表的なものには、
・不穏
・幻覚
・妄想
・暴言・暴力
・徘徊
などがあります。
これらは、
本人の性格やわがままではありません。
多くの場合、
「つらさ」や「不安」を伝えるための
こころと身体からのサインです。
BPSDは、ひとつの原因だけで起こるわけではありません。
いくつかの要因が重なり合って現れます。
*身体的要因
体調不良があると、症状が出やすくなります。
例)
・便秘
・寒さや暑さ
・睡眠不足
・痛みや不快感
* 精神的要因
発病前からの性格や、
これまでの人生での体験が影響することもあります。
・不安を感じやすい性格
・過去のつらい体験(トラウマ)
* 環境要因
周囲の環境も、大きく関係します。
・人的要因
→ 介護者との関係性、声かけ、表情
・物的要因
→ 室内の環境、気温、照明、雑音など
*薬物要因
・薬の副作用
・薬の飲み合わせ
が影響することもあります。
幻覚(幻視・幻聴)と妄想
<幻覚>
幻視
・虫や人など、実際には見えないものが見える
・脳の後頭葉の障害が関係し、
レビー小体型認知症では起こりやすいとされています。
幻聴
・人の話し声など、聞こえない音が聞こえる
<妄想>
被害妄想
・「誰かに盗まれた」と思い込む
(例:お金が盗まれたと訴える)
嫉妬妄想
・配偶者が浮気をしていると思い込む など
☆ 幻覚・妄想への関わり方のポイント
・訴えを否定せず、受け止める
「それは不安でしたね」「困りましたね」と共感する
・一緒に共有する姿勢
→ 一緒に虫を払うしぐさをする など
・部屋を明るくする
→ 見間違いを減らし、安心感につながる
・話をじっくり聞く
→ 不安や感情を落ち着かせる効果があります
BPSDは、
環境や関わり方で軽減できることも多い症状です。
・本人が安心して過ごせる環境
→ 静かで落ち着いた、居心地の良い空間
・日課や役割があり、
「自分は必要とされている」と感じられること
・安心できる家族や仲間の存在
・日常の中で
感謝される・褒められる体験をつくる
BPSDは、
介護者の言葉や態度がきっかけで
強く出てしまうこともあります。
・行動を無理に抑えようとする
・発言を否定する
こうした関わりは、
本人の不安をさらに強めてしまうことがあります。
正そうとするより、寄り添うこと。
それが、いちばんの支援になることもあります。
BPSDは、
本人からの「助けて」というサイン。
原因を知り、
背景にある思いに目を向けることで、
関わり方は大きく変わります。
正解を探す必要はありません。
今のご自身に合った形を
一緒に考えるきっかけになればと思っています。
次回は、
介護する人の心を守るために大切なことについて
お伝えしていきます。
この投稿は、
「やさしく学ぶ認知症のはなし
〜脳を知ることから始まる、寄り添いの介護〜」
シリーズの一部です。
途中から読んでも分かるように構成していきますので、
気になるところからお読みください。
第1回:認知症とは?
〜はじめに知っておきたい基礎知識〜
https://kokuya-mariko.com/nursing/from-knowing-the-brain/
第2回:認知症の中核症状を知ろう
〜困った行動には理由がある〜
https://kokuya-mariko.com/nursing/core-symptoms/
第3回:BPSDの要因を知ろう
〜本人の声にそっと耳を傾けてみませんか〜
https://kokuya-mariko.com/nursing/how-to-deal-with-dementia/
第4回:症状別 認知症との関わり方
〜できない理由を責めないために〜
第5回:介護する人の心を守るために
〜頑張りすぎない関わり方〜
介護でも母の介護と夫の介護では全然違うと感じてます。
介護は辛い・暗いのイメージを、笑顔で明るく自分らしい介護に変えていく家族の介護方法をお伝えしております。
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