笑顔で心豊かな人生を整える
介護・生前整理・整理収納・防災のライフナビゲーター
福島県石川町 くらしのトータルサポートKOKUYA代表
伊東眞理子です

エアーマットのメリット・デメリット
〜母の経験から学んだこと〜
在宅介護では「褥瘡(じょくそう)予防」のために、エアーマットをすすめられることがあります。
私も、母の腰の褥瘡が悪化したときに、介護ベッドにエアーマットを敷きました。
空気の圧で体を支えるエアーマットは、体圧を分散してくれるので、同じ箇所に圧がかかりにくく、褥瘡の予防や改善に効果があると言われています。
しかし、実際に使ってみると「良い面」だけでなく「使いにくさ」も感じました。
エアーマットのメリット
-
体圧を分散してくれるため、褥瘡(床ずれ)の予防や改善に効果がある
-
自動で空気が入れ替わるタイプなら、寝返りが難しい方の負担を軽減できる
-
清拭や体位変換の際も、身体が沈みすぎずに支えやすい
-
寝たきりの方や長時間同じ姿勢で過ごす方にとっては、快適な環境を保てる
エアーマットのデメリット
-
表面が滑りやすく、起き上がりやすい方にはかえって危険な場合がある
-
オムツ交換やシーツ交換の際に、マットが沈んで作業がしづらい
- 表面はすべすべだけどカバーのガサガサする音が気になるころもある
-
機械音(空気の出入り音)が気になる方もいる
-
体の動きがある方には、沈み込みや揺れが不安定に感じられることがある
-
電源を必要とするため、停電時の対応を考えておく必要がある
母の場合も、寝返りはできなくても、まだ「自分でトイレに行きたい」という強い気持ちがありました。
そのため、エアーマットでは身体が沈み、起き上がろうとして滑り落ちてしまったことがあったり、端に座ると滑りやすく、すぐに元のマットに戻しました。
介護用品は「その方の状態に合うかどうか」が一番大切です。
介護ベッドやマットは、
「寝心地」だけでなく、「動きやすさ」も含めて選ぶことがポイントだと感じました。
まとめ
エアーマットは確かに褥瘡予防には効果的ですが、
“寝たきりに近い状態の方に適した寝具”です。
まだご自分で動ける方や、トイレに行きたいという意思のある方には、少し固めで動きやすいマットの方が安全で快適かもしれません。
在宅介護では、「その時の状態に合わせて寝具を変える」という柔軟さが大切だと感じています。
母を5年、愛犬を12年介護し、今夫の介護が始まりました。
介護でも母の介護と夫の介護では全然違うと感じてます。
介護は辛い・暗いのイメージを、笑顔で明るく自分らしい介護に変えていく家族の介護方法をお伝えしております。
お問い合わせはこちらから
⇩⇩⇩
https://kokuya-mariko.com/menu/family-care/
在宅介護や犬の介護の経験を活かし、
暮らしと心をやさしく整える講座や発信を行っています。
最後までお読みいただきありがとうございました