福島県石川町の笑顔で心豊かな人生のお手伝い
介護、生前整理、整理収納ナビゲーター
住まいのトータルサポートKOKUYA代表
介護インストラクター&生前整理診断士伊東眞理子です
あの日のことは、今でもはっきり覚えています。
リーチが4歳のある日、用事があり、いつもの動物病院に数日間預けていました。
散歩もお願いしてのお泊りは初めてだったんです。
ところが、迎えに行くと、ゲージの隅の方でうずくまり震えているリーチがいました。
「何かあったんですか?」と病院に聞いても、「ダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすいんですよ」と言われただけで、はっきりとした説明はありませんでした。
突然のことで、私は頭が真っ白に。
預ける前は元気だったリーチが、数日後には歩けなくなっていた…。
信じられない気持ちと、どうしてこうなったのかという悔しさ、リーチへの申し訳なさで胸がいっぱいになりました。
その後、「手術も歩けるようになるかは半々の確率です」と言われながら手術にのぞみました。
しかしリーチの後ろ足は元には戻りませんでした。
正直、病院に対しては不信感だけが残りました。
家に帰って来てからのリーチは、おびえて私から離れなくなり、私がいないときは、クローゼットの隅で震えているようになってしまいました。
「どうしたらいいの?」「どうしたら動くようになるの?」
ネットで調べたり、本を読んだり、「どうにかしてあげなくちゃ」と思う日々が続きました。
今振り返ると、あのときが“犬の介護”の始まりでした。
何が正しいのか分からなくても、「目の前のリーチのためにできることを、今できるかたちでしていく」。
その思いだけが、私の原動力でした。