笑顔で心豊かな人生を整える
介護・生前整理・整理収納・防災のライフナビゲーター
福島県石川町 くらしのトータルサポートKOKUYA代表
伊東眞理子です
お別れの準備
〜静かに寄り添った最期の日々〜

お別れの準備 〜静かに寄り添った最期の日々〜
愛犬リーチの介護を通して、これまでさまざまなことをお伝えしてきました。
今日は、避けては通れない「最期のお別れ」についてお話ししたいと思います。
■ 少しずつ近づいてくる「変化」
リーチが15歳を迎えた頃から、体調の変化がゆっくりと現れはじめました。
食事の量は変わらないのに体重が落ちていく姿を見て、胸が締めつけられるような切なさを感じたのを覚えています。
食べてももどしてしまうことが増え、点滴に通う日も多くなりました。
病院へ行く回数も、月に数回だったものが、週に何度も…というほどに増えていきました。
また、後ろ足を引きずりながらも懸命に歩こうとする姿。
足を引きずるために出来たタコが悪化しても、前へ進もうとするリーチの姿は、本当に見てても辛く痛々しかったです。
■ 「覚悟」という言葉を受けとめながら
寝て過ごす時間も増え、入院することもありました。
そしてある日、獣医さんから静かに伝えられた言葉。
「そろそろ覚悟をしておいたほうがいいかもしれません」
その言葉はつらく、胸の奥に重く落ちてきました。
それでも私は、朝、リーチが目を開けてくれるだけで、
「今日も頑張ろうね、ありがとう」
そう思えるほど、1日1日が愛おしく、かけがえのない時間になっていました。
介護の日々は、終わりに向かっている寂しさと、静かで穏やかな優しさが同時に流れる時間。
お互いが心を整えながら、寄り添い合う大切な日々でした。
■ 「いよいよ」のための準備
大切な存在とのお別れは、考えるだけでもつらいものです。
けれど、 事前に少しだけ準備をしておくことで、迷いや不安を減らすことができます。
私の場合、慌てないようにペット葬儀場を事前に下見し、予約まで済ませておきました。
<事前準備のポイント>
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棺や骨壺の準備
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愛犬を包むブランケット、棺に入れる思い出の品
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遺影用の写真を選んで額に入れておく
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家族の気持ちを少しずつ整えること

これらを早めに整えておくことで、最期の時間をリーチと“ゆっくり向き合うこと”に集中できました。
■ 最後に
「お別れ」はどうしても悲しみを伴うものです。
でも、愛犬との時間を丁寧に過ごし、最後まで“ありがとう”を伝えることで、後悔のない見送りができると私は感じています。
大切な存在との「最期」に、
少しずつ心の準備をしておきましょう。

突然、椎間板ヘルニアで後ろ脚が動かなくなった愛犬と向き合いながら、12年間介護の日々を過ごしてきました。
12年間のなかで見つけた、介護の小さな工夫や愛犬との心のふれあいを
綴りながら、あなたと愛犬との時間をあたたかくやさしく包むお手伝いができればと思い、犬の介護に関する講座や情報をお届けしています。
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最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。