母とリーチの介護から―支える介護の始まりー

笑顔で心豊かな人生を整える
介護・生前整理・整理収納・防災のライフナビゲーター
福島県石川町 くらしのトータルサポートKOKUYA代表

伊東眞理子です

母とリーチの介護から
“支える介護”のはじまり

「リーチのヘルニアがわかった日」

あの日、リーチが急に立てなくなった。
いつものように尻尾を振りながら寄ってこない。
その小さな違和感が、介護の始まりでした。

動物病院で「椎間板ヘルニア」と診断された時、
頭が真っ白になり、涙が止まりませんでした。
それまで元気いっぱいだった姿が思い出されて、
「どうしてこの子が…」という思いでいっぱいでした。

でも、落ち込んでばかりはいられません。
この子が少しでも安心して過ごせるように――。
その思いだけで、日々の工夫が始まりました。
ベッドの高さを下げたり、滑らないマットを敷いたり、
抱き上げ方を何度も練習したり。

今思えば、
この時の経験が“支える介護”の原点でした。
母の在宅介護が始まった時も、
リーチの時と同じように「どうすれば少しでも楽に」を考えていました。

介護は、誰かを“守りたい”と思った瞬間から始まるのかもしれません。
そして、そこには不思議と共通するあたたかさがあります。
それは、人も犬も変わらない――
「あなたがいてくれるだけで安心」という気持ち。

あの日、リーチが教えてくれたこと。
それは、介護とは“支え合う心”そのものだということでした。

最後までお読みいただきありがとうございました